ポルノグラフィティ アポロのコード分析&解説
寒波がやばいですね。Fです。
こんな日はなるべく篭っていたいと言うことでポルノグラフィティ アポロのコード進行を眺めていました。
かなりイカつい進行でやっぱ凝ってるなーと思ったので、私なりに分析してみた内容をシェアします。
コード進行と解説
キー
サビはキーC、他はキーGです。
と言いつつマイナーコードがメインだからAマイナー/Eマイナーか。
この記事ではキーはメジャーのC/Gの体でローマ数字コードを記載していきます。
イントロ
頭はサビから始まりますが、サビは別項目でまとめますのでまずはイントロから。
D7sus4 -> D7 の繰り返し
頭サビがキーCで、イントロがいきなりキーGの音を連発するからオッて感じがありつつ、浮遊感があります。
Aメロ
Em | D | CM7 | Bm7 | Am7 | Bm7 | Em7 | Em7
Am7 | Bm7 | CM7 | Bm7 | Am7 | D | Em7 | Em7
代理コードをうまく使っていますが、構成はシンプルな気がします。
8小節を1行で書いていますが、4小節のまとまりとしてみると、
Em | D | CM7 | Bm7 |
Am7 | Bm7 | CM7 | Bm7 |
Em ⇄ Am7、D ⇄ Bm7でコードを入れ替えていますが、構成としてはⅥm -> Ⅴ -> Ⅳ -> Ⅲmがベースです。
また、後半も
Am7 | Bm7 | Em7 | Em7
Am7 | D | Em7 | Em7
進行自体は基本的なものですが、Bm7 ⇄ Dで代理を使っています。
8小節まとまりでメロを繰り返すのはよくありますが、コードを変えて雰囲気を変えています。
これはナイスアレンジですね〜。
ちなみに、EmとAmは基本の使い方だとEm ⇄ G、Am ⇄ Cなので、Em ⇄ Amの代理を使うのはちょっと珍しい気がします。
ギターのコードを見てみるとAm7の時にもBの音を鳴らしていて、Emの構成音を含んでいます。なので代理しやすいのかも。
また、ここのメロの音がEメインなのでAm/Emどちらにも入っていると言うのもポイントなのかも。
Bメロ
Am7 Bm7 | Em7 | Am7 Bm7 | Em7
F | A♭ on B♭ B♭ on E♭ | E7+9 | E7+9
カオスです。
前半はまあ普通の進行です。Aメロに比べるとコードチェンジが早くなっていて、サビに向けて加速していく雰囲気が出ています。
後半、いきなりのFです。どっから来たんでしょう。続くA♭,B♭も全然キーGじゃないですね。
E7+9はいわゆるジミヘンコードで、キメのフレーズに使われてます。このコード進行に頭ん中バグっちゃうわ。
ぶっちゃけよくわかりませんが、A♭,B♭はCに向かっていく流れで、この後のサビからキーCになることを予感させている感じはあります。
ルートの動きだけみるとF,B♭,E♭はB♭キーのⅠ,Ⅳ,Ⅴに見えないこともないけどじゃあA♭なんやねんというのもあってやはり謎。誰か教えてください。
サビ
Am7 | C9 | FM7 | B♭7(13) | Dm7 | E7 | Am7 | Gm7 F#m7-5
FM7 | E7 | Am7 | D7 | Dm7 | E7-13 | Am7 | Am7
テンション多すぎィ!!
サビはキーCになります。最初からいきなり難しいですね。
Am7 | C9 | FM7 | B♭7(13)
Am7 | C9 | FM7はキーCですが、おもむろにB♭7(13) です。
B♭7(13) はEの裏コードなので、E7と考えて良いのではないかと思いました。
そうなると、テンションをとるとAm->C->F->Eという並びになってキーCで出てきそうな感じになりました。
ここで、私的には、C9の解釈が難しいとちょっと思ってます。
というのは、C9は構成音がC E G B♭ Dで、Gmとか色々解釈できるんですよね。まあ、音が5個あればそりゃそうなのですが、、、
こういう時に個人的には、単純化したコードでメロを歌ってみて気持ちいいやつが真のコードで、転回してるだけ?とか思って歌ってみたりしてます。
(余談ですが、単純化したりコードの一部だけとメロを合わせてみると色々発見があって面白いです)
で、Am->C->F->EでよりAm->G->F->Eの方がコードの流れ的にもシンプルだし結構メロにも合うんじゃね?と思ったり、、
でも結構メロがシンプルだから実際なんでも結構合うんじゃねと思ったり、、、
という感じでAm->C->F->Eが基本になっているような気もするし違う気もするなという今日この頃です。
前半だけでだいぶ長くなりましたが、1行目の後半はこんな感じです。
Dm7 | E7 | Am7 | Gm7 F#m7-5
まあ、Eがメジャーにはなってますが、Dm,Em,Amベースのシンプルな構成ですね。
Gm7 -> F#m7-5は次のFに向かって降りてってます。
そしてやっと2行目。
FM7 | E7 | Am7 | D7
メロは同じだけどコードが変わっているパターンです。
Am7がFM7に、C9がE7に、B♭7(13)がD7に変わっています。
それぞれテンションもモリモリで構成音的には似通ってますね。
ここで、E7はG、つまりⅤの役割と考えると、Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅱという、Ⅱに落ち着くタイプの王道進行っぽい流れなのかなと。
ラストはサビ1行目の後半同様、Dm E Amで終止します。
ちなみに、終わりがAmで、次がD7sus4のイントロリフなのでここの流れもうまいこといってる気がしますね。
余談
複雑かつキー以外の音も含むテンションノートがバリバリなサビですが、メロはキーCの音だけでできてます。
ここがかなり感動した。
結構、キーCでEを使うときとかはキーCから外れたG#をメロに組み込んだりするとグッとくるポイントになったりすると思うのですが、そういうのは意外とやらないというところが面白いです。
感想
コードはややこしいのですが、紐解いてみるとメロは意外とシンプル&同じメロを繰り返す時は代理で雰囲気を変えるという巧みなアレンジなんだなと思いました。
ではまた。
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