Amplitubeをペダルで操作する【MIDIペダルボード/M-VAVE chocolateの使い方】

Amplitubeをペダルで操作する【MIDIペダルボード/M-VAVE chocolateの使い方】

2022-10-05 オフ 投稿者: FDrumer

9月のブログ更新ラッシュからだいぶ経ちました。お久しぶりです。Fです。

最近結構ギターを練習しているのですが、私はAmplitubeなどのソフト機材しか持ってなくて、実際のエフェクターって持ってないんですよね。実は。


で、やっぱりソフトしかないと困ることがありまして。

リアルタイムにペダルを踏んでエフェクトのON/OFFしたり、ワウペダルが使えないんですよ。


録音した後にオートメーションでON/OFFしたりはできるんですが、やっぱリアル演奏してる感は無くなっちゃうんですね。ライブ想定の練習もできないし。(ギターでライブの予定ないけど)


どうにかしてえなぁ〜と思ってたら、ありました。良いのが。

それがMIDIペダルボード

そう、今回はMIDIペダルボードを使ってAmplitubeを操作する設定解説およびMIDIペダルボードであるM-VAVE chocolateのレビューになります。

MIDIペダルボードとは

MIDIの信号を送信できるペダルのことです。

MIDIペダル、MIDIペダルボード、フットコントローラーなど、各メーカーでまちまちな呼び方がされてます。

サウンドハウスの検索↓

https://www.soundhouse.co.jp/search/index?search_all=MIDI+ペダル&i_type=a


呼び名はまちまちですが、とにかくMIDI信号を送信できるものが今回は必要なものでした。

Amplitube×MIDIペダルボード

MIDIに関する事前知識

MIDIは、いわゆるメロやドラムの打ち込みに使う音階に関する信号の他に、パラメータなどを操作する信号を送ることができます。(=CC:コントロールチェンジ/PC:プログラムチェンジ)

主にキーボードなどで使うので、それ以外のパートではなかなか使うことがないのですがね。

参考

https://allaccess.co.jp/blog/guitar/787/


MIDIペダルボードは、そんなCC/PCの信号を接続したパソコンに送ることができる機材、というわけですね。

AmplitubeはMIDIで操作できる

で、今回なぜMIDIペダルボードが良いのかというと、AmplitubeはMIDIで操作できるんですね。(詳しい設定方法は後述)

と言うことで、MIDIペダルボード買ってみました。

今回購入したもの【M-VAVE Chocolate】

機材について

サウンドハウスで調べたら1〜3万円ぐらいだったのですが、Amazonで調べたらものすごく怪しい安い製品があったので買ってみました。

それがM-VAVE Chocolateです。なんと3000円台。

中国メーカーのようで、販売国によって名前が異なるようです。

上記Amazonのリンク先ではFunienという名前になっていました。また、元々Cuvaveというブランド名だったようですが、最近M-VAVE変わったらしいです。(検索するときはFunien/Cuvave/M-VAVEで色々試す必要がある)

公式HP↓

http://www.cuvave.com/productinfo/724103.html


Amazonで購入したところ、海外からの取り寄せで3週間ぐらいかかりました。


しかしこの値段で、Bluetooth接続/4つのスイッチ/どのスイッチからなんの信号を出すかカスタマイズできるアプリ付き(iOS/Android/Windows/macOS)という破格の製品です!!

chocolateの接続、Amplitube設定方法

Bluetoothの音楽機材初めて買ったのもあってマジで苦労しました。

今回はmacOS Monterey(12)での接続方法を紹介します。

PCとchocolateをBluetooth接続する

まずは単純にBluetooth接続します。

この段階では、macはBluetoothの何かが繋がっていると思っている状態で、音楽機材として認識しません。(DAWなどを立ち上げても、chocolateは出てこない)

Bluetoothの音楽機材として認識させる

Audio MIDI設定アプリを開いて、ウィンドウ→MIDIスタジオ表示 と進んで、MIDIスタジオを表示します。

こんな感じで、MIDI機材として認識しているものが表示されます。

ここで、右上のBluetoothのアイコンを押すと、Bluetooth機器との接続ができるようになるので、リストからchocolateを選んで、アクション→接続します。

Appleのガイド

https://support.apple.com/ja-jp/guide/audio-midi-setup/ams33f013765/mac


これで、chocolateが出すMIDI信号を受け取ることができるようになりました!

chocolateのMIDI信号をカスタマイズする

chocolateは最初はPCという信号をPCに送るようになっています。

ここを自分の好みにカスタマイズしていきます。

今回私は、Amplitubeの各エフェクトのバイパス(ON/OFF)がしたいので、CCの信号が出るようにします。

設定アプリのインストールと起動

こちら↓にWindows/macOS用の設定アプリがあるので、DLしてインストールします。

http://www.cuvave.com/xznr


起動すると「機材との接続を待っています」的な画面が出ます。接続すると自動的に画面が切り替わります。

ここで要注意ですが、接続は有線(USB)でやる必要があります。(なぜ、、、)

設定アプリで設定

どうにか接続すると、こんな画面になります。

プリセットがすでに色々あり、それを使うか、自分で0からカスタマイズするかが選べます。

Program Change Cの説明文に「CCを送ります」的なことが書いてありますが、うまく送られなかったので自分でカスタマイズしました。


ここまでで、chocolate側の設定は完了です。次はAmplitube側を設定していきます。(長い、、)

AmplitubeでMIDI信号を受けるためのDAW設定

Amplitube側を設定すると言ったが、すまん、ありゃ嘘だ。

と言うことでまず、AmplitubeでMIDIを受けるためにDAWで一工夫します。


普段DAWでギターにAmplitubeをかける場合はこちらの画像のようにオーディオトラックにInsertします。

しかし、オーディオトラックではMIDI信号を受け取れないので、今回はMIDIトラック(インストゥルメンタルトラック)を作成し、そこにInsertします。

なお、DAWによってまちまちだと思いますが、Logic Proの場合はAU MIDI制御エフェクトの欄にAmplitubeがあります。

で、肝心のオーディオ信号をどうAmplitubeに流すのかというと、サイドチェーンの欄から、Amplitubeに流すオーディオを選択します。

すでに録音済みの音源があればそのトラックを、弾きながらモニターしたい場合はInputを選びます。

Amplitubeの設定

Amplitubeの設定→controlに進むと、どんなMIDI信号を受けたら何をするかの一覧があります。(すでにデフォルト設定されていて、PCはほぼ埋まってます。)

ここで、3で設定した信号に対してAmplitube側の動作を追加していきます。

ちなみに、普通の画面からエフェクターを右クリックするとAssign MIDIというメニューが出て、そちらからでも設定できます。こちらはlearnという機能があって、learn中に送信されたMIDI信号が勝手に割当たってくれるので、こちらの方が楽そうです。

ちなみに、Latchという設定があるのですが、ONにしないとうまく動かないものがあって、試しながらONにしました。

ここまでで、Amplitubeがフットペダルで操作できるようになりました!!!!感動。

録音と再生方法

4で若干端折った内容の補足です。

すでに録音済みの音源があればそのトラックを、弾きながらモニターしたい場合はInputを選びます。

と書きました。


サイドチェインをInputにするとInputの音にAmplitubeがかかりますが、MIDIトラック自体には音の録音はできません。(MIDIトラックはMIDI信号が記録される)

なので、実際には生音を録音する用のオーディオトラックと、Amplitubeの音を鳴らす/MIDIを記録するためのMIDIトラックの2つを使います。

・録音する場合には2つともRec状態、AmplitubeのサイドチェインはInputにして、ギターの生音はオーディオトラックに録音、MIDI操作はMIDIトラックに録音、MIDIトラックの音をモニター。

・再生する場合には、オーディオトラックはミュート、Amplitubeのサイドチェインをオーディオトラックにして、MIDIトラックの音を聞く

という形になります。

エクスプレッションペダルで更なる高みへ

そういえばワウペダルの話はどうした?と思われる方もいるかもしれません。

MIDIペダルは基本的にスイッチですが、エクスプレッションペダルを使うことで、ペダル系操作ができるようになります。

エクスプレッションペダルは、単純にMIDI信号に段階的なパラメータをつけれるようにしたものです。


chocolateにはエクスプレッションペダルを追加できる端子がありますので、有線で繋いで万事OKでした。(たまたま持ってたので)

所感

はっきり言って設定はマジで大変でした。chocolateの説明書がほぼなくて、ネットに情報がないということもありましたが、、

でも、実際のエフェクターみたいに足で色々操作できるのは良いぜ〜〜

ただ、chocolateとPCの接続がちょいちょい切れることがあって、そこはちょっと気になる。

参考サイト

あとはAmplitubeのヘルプとか、、

ではまた。

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社会人ドラマーのFです。ドラム、ベース、DTM、作曲をしてます。 写真と酒と町歩きが好き。 YouTubeに動画上がってます。