
MainStageを使いこなそうよ② 同期演奏での活用
またもFです。
MainStage紹介その2ということで、今回は同期演奏での活用方法についてです。
その①はこちら
MainStageで、音源ファイルを再生する
前回は主にギターエフェクターとしての利用方法ということで、主にPluginエフェクトを使いました。
今回は同期ということで、当然ながらすでにある音源ファイルを再生する必要があります。
MainStageはLogicと違って、音源を並べるような機能はないです。
代わりに、PlaybackというPluginを使います。
Playbackとは
公式はこちら。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mainstage/mstgd241cc7c/mac
音源ファイルを読み込んで再生するPluginですね。
見た目はこんな感じ

右上のFILEを押すとファイル読み込みメニューが開くので、使いたいPC内の音源ファイルを選べばOKです。
このPlaybackを、流したい音源分追加していく感じですね。
後のオーディオの流れはLogicでやる時と同じなので、設定自体はそこまで複雑ではなさそうです。
でも、1からMainStageのUIを作るのはしんどいです。そこで・・・
デフォルトの再生テンプレートがあるので活用していく
さすがApple。用意してくれてます。
プロジェクト作成で、ミキサー→8バッキングトラックと選べばOKです。

開くとこんな感じ

8個のplaybackが用意されています。
UI的には、下の方は見た通りミキサーになっていて、それぞれのPlaybackの音量設定やミュート、ソロなどが使えます。
上は全トラックの再生/停止や残り時間の表示などです。
オーディオのルーティング方法はLogicと同じなので、4OUTのオーディオインターフェースであれば、outputを2つにして、各トラックのoutputやsend(bus)を設定してやればOKです。
これだけで最低限、MainStageを使った音源とクリック再生はできます。あとは好みでカスタマイズしていきまよう。
実際に作成したコンサートファイル
私が実際に作成したのはこんな感じです。

少し解説していきます。
オーディオの流れとUI
チャンネルストリップはこのようになっています。

左から以下の流れです。
トラック名 | 出力 | 用途 |
---|---|---|
Click | Monitorのみ | クリック。観客には聞かせないのでMonitorのみに出力 |
Backing | Monitorのみ | 観客に聞かせるための音源を、Monitor側に流すためのトラック 必須ではないが、Clickとその他の音量調整を簡単にするために作成 |
Input | Monitorのみ | オーディオインターフェースのInput。ここに返しを刺して外音を聞く予定 |
B-Track2~7 | Main BackingにもSendしている | 同期音源。観客に聞かせるようのMainと、演奏者が聞く用のBackingにそれぞれ流している。 |
Main | 観客に聞かせる側のアウトプット | |
ToMonitor | 演奏者が聞く用のアウトプット |
普通に同期用のルーティングです。
UIとしてはこんな感じで、上述のチャンネルストリップに合わせたミキサーにしています。

同期音源のバランスは黄色いつまみで、自分用のバランスは赤で整える想定で作りました。
パッチリスト
セットを1曲単位としています。
複数曲の場合は以下のようになります。(演奏画面のPatchListの中身と同じ)

演奏画面で曲が切り替えられます。
おまけ パッチの保存
作成したチャンネルストリップ/UIはパッチとして保存ができます。(要はテンプレート化)
なので、一旦Playbackに曲を読み込んでいない状態でパッチを保存すれば、新しく曲のパッチを作りたいときにパッチから作成→Playbackに音源読み込み、だけでできます。
使用感
良かった点
Logicではできなかった、曲の自動停止、セットリストの管理ができるという点はGoodでした。
UIをカスタマイズしきれませんでしたが、再生/停止などよく使うアイコンを大きくするなど、さらに自分好みにすることもできるのでその点もまだよくできそうです。
悪かった点
①でも書きましたが、UIをカスタマイズするのがマジで辛いです。
全然綺麗に並べられない・・・
あとドラッグでパーツ動かすときにすごい重くなる。
また、演奏画面のサイズに限界があるので、ミキサーのフェーダーをあまり多く並べられません。
私の場合Clickなどを考慮すると、同期演奏用のトラック(Playback)は7個が限界でした。
つまり、同期音源が7個に制限されます。これちょっとキツイかな〜〜。
まあ、何パートかを1つの音源にまとめてトラック数を少なくするという回避方法はありますが、個別の音量調整はできなくなります。
いかがだったでしょうか?
個人的にはセットリスト管理とか結構良いなーと思いました。
最初にパッチ作るまでが大変でしたが、一個作ればあとは量産できるので、ちょっと大変だけど使えなくはないかなという印象です。
MainStage紹介①②で、エフェクターとしての使用、同期用の使用と基本的な使い方は紹介できたかなと思います。
次は細かい機能を紹介できたらいいな。。
ではまた。
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