
実況/配信の音声ノイズ対策にいいのはiZotope RX Standard
夏休みが終わって絶望してます。Fです。
最近はすっかりゲーム実況や配信が大衆化されてきていて、色んな方が音質向上に興味を持っているようです。
まあ動画のやり取りや、ネット上での音声のやりとりが格段に増えてるのでやっぱり音はよくしていきたいですよね。
で、楽器やってる人だと色々エフェクターとか音の処理に明るいですが、楽器やってない人も音質向上させたいニーズは増えてる一方、どうしたらいいのかよくわからないというパターンも多いのかなと思います。
特にSNSなんかを見てると「実況とか配信のノイズ対策はiZotopeってやつがいいのかな?」なんて投稿を見かけます。
実際、iZotopeのRXは非常にいいものなので、今回はRXとはなんぞや的なところを紹介していきます。
主にOBSを使っていて、ちょっとマイクとか買ってみて音良くなってきたけどさらにノイズ対策して音良くしたいな〜って方向けです。
先んじて要点
- iZotope RXはノイズ除去ですごい
- エディションはElementsでもいいが、Standardがおすすめ
- OBS上でも使える
iZotope RXとは
オーディオリペア界に君臨するNo.1ソフトウェア
https://www.izotope.jp/jp/products/rx-9/
音のリペア(repair:修復・修理する)ソフトです。
要は音のデータからノイズや余分な音を消したりするソフトです。
※声質を変えてイケボにするのがメインではないです。
とにかくこのノイズ除去がすごいので、音楽界隈はもちろん、実況や配信なんかでも使われているわけですね。
ノイズ除去の種類
ノイズと言っても、実際にはさまざまな種類があり、RXではそれぞれに対応した機能があります。
詳細はこちらにありますが、主に実況/配信に関するものを紹介します。
RXでの機能名 | どんな音への対策か | 音の具体例 | 対応エディション |
---|---|---|---|
De-click | 電気的なノイズ | – | 全て |
De-clip | 音割れ | 大声を出してバリってなった時 | 全て |
De-ess | sなどの子音 | 「さしすせそ」の鋭い音 | Standard以上 |
De-wind | 風 | エアコンのボーって音 | Standard以上 |
Mouth De-Click | 口の中のノイズ | 唾液のぴちゃって音 いわゆるリップノイズ | Standard以上 |
Voice De-noise | 声関係のノイズ | Mouth De-Click以外のノイズ | 全て |
実況/配信に関しては、特にMouth De-Click/Voice De-noiseが強力です。
エディション
先程の表でさらっとエディションが出てきましたが、RXは3つのエディションがあり、値段と機能が異なります。
個人的には、Mouth De-Clickまで入っているStandardがおすすめです。(でもStandardから急に高くなる)
Voice De-noiseで十分という説もありますが、こちらの動画とか見てみると、アナウンサーさんでもリップノイズはなかなかあるようです。(体質や発声に依りますが)
スタンドアロンとプラグイン
RXは、スタンドアロンという単体で起動するアプリのタイプと、プラグインという他のソフトと連携するタイプの、2通りの使い方ができます。
スタンドアロン
スタンドアロンは、要はWindowsで言えば.exe、macOSで言えば.app形式のファイルですね。
この状態では、音源のファイルを読み込んで、ノイズ除去なんかができます。
OBSなどでリアルタイムに配信する時ではなく、録音したファイルに対してノイズ除去をかけるような使い方ですね。
プラグイン
VST(やAU)Pluginという形式のファイルです。
これを使うと、音楽関係のソフトや、OBSからRXを使うことができます。
詳しくは「OBS VST」とかで調べると出てきます。
とにかく、これによりOBSで配信しながら、その声にノイズ除去をかけれるわけです。
ということで、RXの紹介でした。配信ライフの参考になれば幸いです。
おまけ1:セール
RXってまあまあ高いんですが、不定期でセールをやっているのでその時買うのがマジでお得です。
過去のセール↓
おまけ2:音の処理(エフェクター)のざっくり説明
OBSでRXが使えると書きましたが、他の音の処理ソフトも使えます。
無料のプラグインもたくさんあるので、迷うと思いますが、ざっくりとどの名前のソフトがどんな効果があるのか書いておきます。
名前 | 効果 | 注意点 |
コンプレッサー(Comp) | 音を潰して音量を一定に近づける →声に張りが出る。イケボに近づく →小さい声も聞き取りやすくなる | 全体的な音は小さくなる ノイズも大きくなる 大きい声を出したときに変な音になる場合がある |
イコライザー (EQ) | 音の成分の中で特定の部分だけ音量を上げたり下げたりする →自分の声の中のイケボな成分を見つけると、そこの音量をあげるといい感じになる | 慣れるまで難しい |
ゲート (Gate) | 一定以下の音を消す →声以外のノイズを消す | 基準値付近の音が変になる場合がある |
リミッター (Limiter) | 音量を上げる 音質はあまり変わらない |
基本的にはノイズを除去してから音の補正をしたほうがいいので、Gate→RX→EQ/Comp→Limiterの順でかけるのがいいかなと思います。
小さいノイズ消す→全体のノイズ消す→音の補正→音量調整という感じです。
ではまた。
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