XCodeの機能をざっくり解説〜付随ツール〜
以下の関連記事です。
今回はXCodeから呼び出せる開発ツールについての紹介です。
Developer Tool
メニューバーの XCode>Open Developer Tool から呼び出せます。

Instruments
何ができるのか?
Debugを行っている実機のメモリ/ファイル書き込み/通信といった、端末の状態全般が確認できます。
使い方
上記のメニューからInstrumentsを選ぶと、次のようなメニューが表示されます。

これは、データ測定画面のテンプレートになります。
まずは自分が測定したいものを選べばOKです。(Activity Monitorがまずは全般が見れてわかりやすい)
Simulator
何ができるのか?
iPhoneのシミュレーターが起動します。
Debugビルドでシミュレーター起動の方がよく使うので、こちらを使うことは少ないかもしれません。
Accessibility Inspector
何ができるのか?
iPhoneのAccessibility対応についてのDebugが行えます。(Accessibility専用のInstrumentsのようなイメージ)
参考
Accessibilityは以下になります。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph3e2e4367/ios
正直使ったことはないのですが、今回学んでこんなのあったんだ〜と思いました。
File Merge
何ができるのか?
差分比較ツールです。これはXCode(プログラム)関係なくファイルの差分がみれるので、単体起動でも結構使うことがあるかなと思います。
Windowsで言うWin mergeですね。
Create ML/Reality Composer
使ったことがないので解説できないですが、MLのモデルや、AR用の素材が作れます。
Devices and Simulators
XCodeのメニューバーのWindowから開けます。
何ができるのか?
接続されている(Debug用の)実機の、保存されたファイルの中身の取得をしたり、端末の温度/NW速度などを変更することができます。
何かしらファイルの保存をしたりUserDefaultsを使う(=plistを保存する)場合に、その実ファイルを取得してくることができます。これは結構使う機会が多いかと思います。
NW速度の変更も、タイムアウトの確認であったり、アプリをWWに展開する際の各国の回線速度シミュレートとしてかなり使えます。(所謂ギガ不足で通信速度制限になる場合に関しても)
Organaizer
XCodeのメニューバーのWindowから開けます。
Product > Archive を行った際に開かれるものでもあります。
何ができるのか?
かなり色々なことができます。
ビルド物の管理とAppStoreアップロードのテスト

左の「Archive」を選ぶと、過去のビルド物のリストが表示されます。
ビルド物を選択し、右の「Distribute App」「Validate App」を選択します。
・Distribute App
AdhocやAppStore用のビルドが作成できます。
・Validate App
AppStoreにアップする際に確認される項目の事前テストが行えます。(署名や、必要な情報が正しくipaについているかの確認)
公開されたアプリの動作情報収集
左の「Reports」「insights」「Metrics」を選択するとAppStoreで公開したアプリの動画情報がみれます。
基本的には、メニュー名が見れる内容ですが、クラッシュ数や、クラッシュレポートといった障害情報や、起動速度やバッテリー使用状況に関する情報が見れます。
今回は色々なツールの紹介でした。
デバッグに関するものや、AppStoreで公開後の情報収集など、色々なものがありました。特にデバッグは、色々な端末の状態のシミュレートができるので、把握しておきたいところです。
#ただ、以下の記事で触れましたが、Debugのメニューの中にも端末の状態の変更があるので、若干散らばっている印象です。。
ではまた。
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