DAWやOS、OBSなどのサンプリングレートは何がいいのか。そして僕らはどこへ向かうのか
こんばんは。Fです。
緊急事態宣言が続きすぎてよくわからなくなってきていますが、僕らはどこへ向かうのでしょうか。
この記事は予約投稿なので、記事公開時にはハッピーになっていることを願います。
さて、そんなこんなで今回はサンプリングレートのお話です。
よく、音源制作の基本はこれで〜みたいな記事はありますが、実際にソフトでどんな設定してるかや、動画もやっている人が何を考慮しているのかが気になったため、自分のことをまとめてみました。
悩んでいる方の参考になればと思います。
サンプリングレートってなに?
サンプリング周波数(サンプリングしゅうはすう)は、音声等のアナログ波形をデジタルデータにするために必要な処理である標本化(サンプリング)において、単位時間あたりに標本を採る頻度。単位はHzが一般に使われるが、sps (sample per second) を使うこともある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/サンプリング周波数
色々書いてありますが、音楽においてはデジタルで録音する際の音の細かさや高さに影響します。
以下のサイトがわかりやすいです。
基本的にはサンプリングレート高いほどいい、と考えて良いでしょう。
(ただし、人間の聴力の限界があるので無限に高くしても効果は薄い)
変換について
以下のイメージです。

高いサンプリングレートで録音したものを低いサンプリングレートに変換すると圧縮されるか、情報がなくなります。(どの道、低いサンプリングレートに変換されると高い音は残せないですが、滑らかさみたいな部分は圧縮次第では残る)
低いサンプリングレートのものを高くしても情報は増えません。
何を悩む、少年よ
元々音楽制作だけやっていましたが、動画を触ってみたりすることも増えたので、PCの環境(DAWなどの設定)を整理したいです。
基本的に、音源編集する場合、Cubaseのプロジェクト設定でサンプリングレートをまず決めます。
Cubaseはそのサンプリングレートで動作するので、プロジェクトで設定したサンプリングレートの音源を扱うことが望ましいです。
動画編集の場合も同様で、Final cutのプロジェクトで設定したサンプリングレートで扱うので、それと同じ素材を扱うことが望ましいです。
これらを想定した場合に、各ソフトのサンプリングレートはいくつに設定するのがいいのか、と言うあたりを考えていきたいと思います。
考慮すべきこと
最終成果物のサンプリングレート
最終成果物、つまり音楽の場合はCDや、配信サイトに入稿する音源データ、動画の場合はYouTubeなどに投稿するデータになります。
それぞれ、以下になっています。
CD/音源:44.1kHz
ハイレゾ音源:192kHz
動画:48kHz
私の場合ハイレゾ音源を作ることはないので、CD/音源は44.1kHz、動画は48kHzと言うところがポイントになってきます。
入力機器のサンプリングレート
どんなサンプリングレートで録音できるかは録音機材に依ります。
私の場合、以下になります。(最大値)
UR-RT2(オーディオインターフェース=ボーカルがギターなど):192kHz
EAD10:44.1kHz
CHD312(ゲームキャプチャ):192kHz
BlackHole(デスクトップ音声のキャプチャ):192kHz
iPhone(たまに動画の音声に使用する):不明
※CHD312/BlackHoleは、macの「Audio Midi設定」の選択肢からの推測です
EAD10だけ低いですね・・・
ソフト音源
ソフト音源やプラグインエフェクトでも扱えるサンプリングレートが決まっています。
多用するIKのものは192kHz対応のようでした。
https://www.ikmultimedia.com/products/ts2deluxe/?L=JP
(このあたりは各メーカーサイトで調べる必要があります。有償だと結構高めまで対応されている印象ですが)
対応サンプリングレートを超えた場合に動かないのか、内部では下げて処理されるのか、なども様々だと思います。
ユースケース
音源のやりとり
私の場合は、俺 Tribeなどで音源を人とやりとりすることが多いです。
なので、相手にもサンプリングレートを合わせてもらう必要があります。
制作ソフトの扱い方
音楽制作はCubaseを利用。動画編集はFinal cut proだけ or 音声だけCubaseで処理して後でマージ。
つまりCubaseは48kHz/44.1kHzどちらも欲しい場合がある
配信やゲーム実況の録画にはOBSを使用。
つまりどういうことだってばよ?
色々考えると全部44.1kHzで統一するのが楽な気がしてきました。
低めに設定したほうが良さそうな理由
EAD10/ソフト音源の制限による、Cubaseプロジェクト内でのバラつき
最高だと信じてやまないEAD10ですが、こいつは44.1kHzまでしか対応してないです。
仮にCubaseのプロジェクトを192kHzにした場合、他の機器で録った音源は192kHz、EAD10のものは44.1kHzになるとか、そもそもオーディオインターフェースをEAD10にしている場合にプロジェクト設定どうなるのとか色々気になるので、EAD10に合わせたほうが楽な気がします。
ソフト音源もメーカーごとの対応状況を調べるのが大変ですし、フリーのものも使うので何かとめんどくさい気が。。。
周りの人とのやりとり
プロだと入稿条件とか決まっているのだと思いますが、結構ラフにやりとりしているので、下に合わせたほうが無難そうです。
(音源の設定が統一されていないので安全よりにしておく)
妥協ポイント
CD/音源は44.1kHzだからまあ基準は満たしてるっしょ
本当は高いサンプリングレートで録音したものを書き出し時に44.1kHzにしたほうがよりいいのだとは思いますが、まあ通常ラインは満たしてるっしょっしょ。
動画のサンプリングレート
動画は48kHzなので、音源を44.1kHzで扱うと実際足りてないですが、基本的にYouTubeへの投稿しかしないので、(かつ、音質に非常に気を使うような動画はそこまでないので)44.1kHzを48kHzとしてやってくのでもまあいいかなと。
総評
いろんなことに手を出した結果、低めに設定するという安定性重視なやり方に落ち着きました。
音源/動画のどちらかに寄っている人であれば、192kHzや48kHzに統一でも良いかなと思います。
ではまた。
最新記事 by FDrumer (全て見る)
- macOSで読み込めないCD - 2023-07-24
- Cubase10.5のままmacOS13 Venturaに上げてみたんじゃ【DTM、動画投稿】 - 2023-07-18
- Final Cut Proのプロジェクト容量を小さくして、データ保存しやすくしよう - 2023-04-19