EAD10使いのドラマーがイヤモニ買ったらめちゃ良かった話【Zildjian ZIEM1】
珍しく頻度高めの更新です。Fです。
遥か昔に同期音源を使った編成の記事を書きましたが、やっぱり同期音源といえば、ということで、今まであまり興味がなかったイヤモニについて興味を持ち出していました。
で、ついにイヤモニを買ってしまいました・・・(早く給付金10万きてくれ。え、こない?)
イヤモニ導入したらめちゃめちゃ良くて、この喜びを分かち合いたいので急いで記事書きました。
イヤモニって何?
超ざっくり言うとイヤホンの強い版です。正確にはインイヤーモニター(IEM)の略です。
ちゃんと言うとモニター用スピーカー、ヘッドホンなどありますが、それのイヤホン版です。
実は(?)モニター用にも演奏用/ミックス用の2種類があります。
演奏用イヤモニ
こちらはアーティストがよくライブでつけているやつで、ライブ中の自分(とバンド)の音を丁度よく聴くことを目的にしています。
特徴1 遮音性
遮音性が高いです。
演奏中はバンドの生音が爆音で出ているので、それが入ってしまうとイヤモニからの音が聞こえづらくなります。それを回避するために極力外の音を聞こえない(=遮音性が高い)ようにしています。
特徴2 演奏のための配慮
物理的に演奏中にイヤホンが外れづらくなっています。
また、コード周りも演奏中に邪魔にならないような工夫がされているものが多いです。
有名どころではSHUREのSE215があります。ライブ用を謳っており、遮音性なんかもスペックとして明記しています。
かの有名な「シュアーがけ」も演奏時に外れない、邪魔にならないことに一躍買っていますね。
今回私が買ったのはこちらタイプのイヤモニです。
ミックス用イヤモニ
いわゆるモニター用ヘッドホンと同じ用途で、ミックスがしやすいようにフラットな音の傾向のものが多いです。
こちらは遮音性はそこまで追求していないと思われます。(遮音性の言及がほぼない)
私のイヤモニの用途
最初の動機通り、そのうち同期音源ありのライブで使う予定です。
また、普段練習するときにEAD10を使っており、その際はヘッドホン(Sony 900-ST)で聴いていますが、そこもどうせならイヤモニにしてみたいなーと思っていました。
(とにかく、時代はイヤモニなのかと)
今回買ったZIEM1
実際に買ったイヤモニですが、悩みに悩んでZildjianのZIEM1にしました。
2020年にシンバルメーカーのZildjianが発売したイヤモニですね。まさかシンバルメーカーがイヤモニ出すとは・・・って感じでしたが、Zildjianエンドーサーアーティストは結構使っているみたいです。(ベボベの堀之内さんとか)
ZIEM1はドラマー向けイヤモニを謳っている製品(!)です。なかなかこんなのないですよねぇ。と言うことで気になってました。
SHURE SE215との比較
買う対象としてはSHURE SE215と悩んでました。
SHUREはライブ用イヤモニの定番中の定番で、悩むならこれ買っとけ!ってやつです。
サイトを見ても、遮音性の高さと耐久力をウリにしています。ドラムは出音がどうしても大きいので、遮音性はとても気にしていました。
ZIEM1は遮音性が特に言及されていませんでしたが、ドラマー向けと言うぐらいだからそこは信じてみました。
決め手になったのは、周波数帯域と音質です。
SE215はレビューでよく「モコモコしている」「ハイが聞こえない」と言う感じのことを書かれていますが、そもそも仕様として周波数が22 Hz ~17.5 kHzです。つまり、ハイは元々出ません。
細かいこと言うと、SE215はシングルドライバーなので、広い周波数が苦手なのですね。
これに対して、ZIEM1は5~26kHzです。ハイも出ますね。
なぜここまでハイを気にしたかと言うと、シンバルの音が削れてしまうからです。
ドラムだけで言うと、例えばEAD10は44.1kHzの録音性能なので、22kHzぐらいまで出るはずなのですね。ここがイヤホンによって欠如してしまうと、シンバルのタッチなどがわからなくなってしまいます。
ドラム単体でも、これで演奏し続けるのは嫌だなーと思いました。変な癖も付きそうだし。
また、ライブの時は当然他の楽器や同期音源が鳴っていて、他の楽器のハイ部分も聞こえなくなります。これはある程度いいかもしれませんが、、、
長々と書きましたが、そんな感じでZIEM1を選んでみました。(ご時世的に試聴はしてません。ドラム叩きながらの試聴はどの道できないのでいいかなと)
使用感
最&高。
遮音性
非常に高い。EAD10で練習してみたが、生音はほぼ聞こえず、EAD10のマイク越しの音が聞こえる。
今までヘッドホンでは、どうしても生音が聞こえてしまい、EAD10の音がわからない、クリックを上げないと聞こえないと言うことがあったが、一切なし。
クリック、音源の聞こえ
そもそも音の解像度が結構高めで、自分の演奏とクリック、音源(コピーで、ドラムが入っている音源でも)全てクリアに聞こえる。
演奏時の装着感
流石のシュアーがけであり、頭を降ってノッて演奏しても全く外れる気配がない。
長時間使用でもヘッドホンと異なり耳の痛みはない。
ちなみに、当方はメガネをかけているが、全く問題なかった。
ケーブルの長さが1.5mと言うことで若干不安だったが、自分のすぐ近くにEAD10/ミキサーがあれば問題ない距離感だった。(筆者の身長は175cmほどなので、それより大きい方は厳しいかもしれない。)
ぶっちゃけ、ZIEM1でなくてもいいからEAD10にはイヤモニがあるといいね
ZIEM1自体は非常に良くて気に入ってますが、正直EAD10&イヤモニをやったのが今回初で、それ自体が非常によかったです。(普通のイヤホンは試してみたけどイマイチだった)
遮音性が高いと、生音がちゃんとミュートできて、クリック、音源の音量を無理に上げなくていいので、まず耳に優しいです。
EAD10のエフェクトの効果もよくわかります。
ヘッドホンだと演奏中にずれて邪魔になったりしたけど、そう言うのもなくて良いことづくめです。早く導入してればよかった。
レコーディングも、今まで定番の900STでやってたけど次はこっちにしようかなーって思います。レコーディングの時はマイク越しの音が大事だしね。
と言うことで、ドラマーのみなさん、イヤモニマジおすすめです。
(ただ、SE215はハイが出ないので、練習に常時使う場合は避けたほうがいいかなと言うのが個人的な意見です。。。どうなんでしょうか。。)
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