尻にできた粉瘤(アテローム)が辛かった話
関東は緊急事態宣言が延長されそうですね。つい先日俺 Tribeで、緊急事態宣言が開けたら色々活動したいねと話をしていましたが、もう少し先になりそうです。
活動できないということに関連して、過去に、尻に粉瘤ができたことで活動停止を余儀なくされていたことがあったので発生から治るまでを記そうと思います。
バンドマンじゃなくても、粉瘤で苦しんでいる人の参考になればと思います。
粉瘤って何?
非常に平たく言うと「おでき」の凶悪なやつです。
皮膚科Q&Aさんによると以下だそうです。
アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマとも呼ばれます)とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。
身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります(資料1、2、3)。
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa17/q01.html
皮膚の下に袋状のものができて、そこに老廃物が溜まると言うことですね。
悪化した私の粉瘤
粉瘤のできかけ
私の場合は、お尻の、特に出っ張った部分(の左)にできました。(座るとちょうど椅子にぶつかるあたり)
しかし、最初は粉瘤ということに気づきませんでした。粉瘤という症状すら知りませんでした。
昔からドラムをやっていると、おできのようなものができやすかったので最初は「またか」と言う感じで気にしていませんでした。(おできは1週間しないうちになくなるぐらいだった)
ですが、この時は1週間ぐらいでも無くならず、どんどん痛みが増していました。
軟膏など適当に薬を塗っていましたが、流石におかしくないか?病院に行かないとヤバイ?と思った矢先、それは起きました。
おでき(粉瘤)から血が出ました。
そして病院へ
即、病院に行きました。それはもう焦りました。マジで。
そこで初めて、これがいつものおできと違い、粉瘤だということを知りました。
粉瘤は手術して、皮膚の下の袋を切除しないと治らないこと、そして粉瘤が破裂していると切除ができないことの2点をお医者さんに言われ、まず粉瘤の破裂を元に戻すために老廃物を体から減らして粉瘤の破裂を元に戻そうと言うことになりました。
粉瘤破裂前に病院に行ければよかったとマジで思います。
粉瘤が破裂前に戻るために
・老廃物を抑える
・外圧を抑える
と言う2点がまず必要になりましたが、お尻にできているので、外圧が防げませんでした。これが長引く要因となりました。
そして、外圧を防ぐために運動を制限する、つまりドラムが控えてねという状態になりました。
さらに、粉瘤が破裂していると、血が常時めちゃくちゃ出ます。(皮膚が切れているのと同じ)
で、雑菌が入るとさらに悪化するので、消毒が必要でした。そのため、病院に行って消毒と薬の塗布をしてもらうことになりました。
そして・・・触れてきませんでしたが、とにかく痛いです。常時痛いです。何してても痛いです。
まとめると以下の感じで、とにかく治るまでしんどい日々が続くことになりました。

治療の日々
尻の状態と日々のルーティーン
先ほど、出血している、と書きましたが、破裂しているので常時出血しています。
そのため、薬を塗布したガーゼをテープで留めていました。(位置的にバンドで留められない)
そのガーゼを交換することが日課になります。病院に行ける日は病院で、いけない日は自分でやります。
このガーゼ交換もめっちゃ痛いです。血塗れのガーゼ見ると萎えます。
さらに、湯船には当然入れませんし、シャワーを浴びるときは極力お湯がかからないようにします。
お医者さんに言われて、防水テープを尻に貼ってシャワー浴びてました。
しかも、時には出血が多くてガーゼを乗り越えてきます・・・汚れが目立たない黒目のズボンを常時履いてごまかしていましたが、メンタル的には辛かったです。
人生、それは辛い
薬を飲む、ドラムは控える、運動しない、極力毎日病院に行く、という日々が始まりました。
まあ、薬と運動に関しては我慢できます。元々運動もしないタイプなので。
ドラムはお医者さんにも相談して、正直ちょいちょい叩いてました。ただやはり痛いので調子は悪かったです。確か決まっていたライブぐらいはやって、ひと段落したら全く叩かなかったです。
これがメンタル的には辛かったですね。やりたいことがやれないのは辛いです。
また、毎日病院に行くのも辛かったです。平日は仕事の後に病院に行って、という日々だったので、帰りは遅くなるし、土曜も病院には行ってだったので、予定が入れずらかったです。(朝病院行って午後予定入れるとか)
そして上にも書きましたが、何より辛かったのは出血と痛みです。
ちなみにどうでもいいけど病院では常に尻をさらけ出すことになります。病院の方針なのか、担当が必ず新米看護師(女性)でした。僕の羞恥心はおかしくなりました。さらば恥、こんにちは健康。
いつまで続くのよ
こんな日々を半年ぐらいは続けました。マヂムリ。。。
尻という場所なこともあって、とにかく治りづらかったです。
本当に心折れかけましたが、ようやく破裂が元に戻って手術できることになりました。
手術
局部麻酔で切除しました。
初めてやりましたが、局部麻酔って感覚?みたいのはあってめっっっちゃ気持ち悪いですね。痛みはないけど。切除された部位が切り離される感覚はなんとなくわかって「あ、今取れたんだな」ってのがわかります。
手術後は数日安静に寝転んで、普通に働けました。2週間ぐらいでドラムも叩けるようになりました。入院はしませんでした。
手術後は、痛みもないし、ガーゼや通院、ドラムNGなどの制約から解き放たれて、本当にハッピーでした。
でもハッピーエンドじゃなかった
手術して楽しい日々を過ごしていましたが、段々と同じ部位が痛む感じがしてきて、また病院に行きました。(引っ越しをしていて、手術した病院とは別)
手術は成功っぽいが、破裂した時の膿が皮膚の下に残っているかもということになり、普通の診察では特定不可なため大きな病院でCTスキャンすることになりました。
CTスキャンした結果、特に膿のたまりは見られず、改めて手術をしようにもできない状態という結果になりました。再度、袋ができて腫れてきたら再検査ということで、経過観察状態です。
現在は、たまに薬を飲みながらですが、病院に行くことや、何かケアをすることもなく、不自由なく過ごしています。たまーに痛む時もありますが、すぐ治ります。
という事で、完治ではないですが、症状もない、という状態です。ちょっと怖いですが、今のところは大丈夫ですね。。。
超余談ですが、CTスキャンの日は朝食抜きの空腹と緊張で、事前の注射をしたときにぶっ倒れました。
こんな感じで、お尻に粉瘤ができると本当に辛いし治るまで長いです。皆さんも気をつけてください。
ではまた。
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