EAD10でのレコーディングとミックス
こんにちは、Fです。
ババアのアルバムの解説2に進む前に、EAD10でのレコーディングとミックス方法について解説したいと思います。(我流なので、さらにいいやり方があれば知りたいですが…)
EAD10はなかなか音が良く、セッティングが簡単なので本格的なドラムレコーディングが難しい場合に使えるナイス手段だと思ってます。(楽過ぎていつも音源作りに使ってます、、、)
そんなこんなで自分なりにこんな使い方してるよ、というところを説明します。
なお、レコーディングとミックスはCubaseで行なっています。
PCとEAD10の接続
まず、PCとEAD10の接続についてです。
基本的には公式のマニュアルの通りです。
USBケーブルでPCと接続し、Cubase側でEAD10のドライバーを選択します。
入力音量はEAD10のゲインで調整します。
出力音量はEAD10のアウトで調整します。
ちなみに、この状態ではCubase側でモニタリングを押さなくてもEAD10のマイクを通した音が聴こえている状態になります。
Cubase側でモニタリングをオンにするとドラムの音が2つ聞こえます。
(私はオフにしています)
EAD10のAUDIO/CLICKがCubaseの音量の調整、MASTERがダイレクトモニタリングの音量+AUDIO/CLICKの音量の調整になります。
(つまり、AUDIOをゼロにしてMASTERだけあげるとドラムの音だけ聞こえます)
EAD10のレコーディング設定
Cubaseでステレオトラックを作成して、入力をEAD10にします。
ステレオなので、EAD10からヘッドホンのアウトで聞こえる通り、左右に広がりのある音が聞こえます。
また、EAD10でのエフェクト状態がそのまま録音に反映されます。
後でDAW側でエフェクトをかけることを考えて、ここはエフェクト/リバーブ/トリガーを全てBypassします。
ちなみに、私が試した限りでは、Bypass状態ではPANが広くなりますが、エフェクトをかけるとPANが狭くなります。
Bypass状態では、広がりが出る分、バスドラとスネアの定位がズレます。
(バスドラがセンターなので、スネアが少し左になる)
これは後でCubaseでPANを調整します。ここが難しい場合は薄っすらエフェクトをかけても良いと思います。
ミックス設定
上記の設定でレコーディングしたら、早速ミックスします。
普段は以下のエフェクトをかけています。
ドラムのセッティングにもよりますが、私の場合はライドがEAD10のマイクに近く、ハイが強くなりすぎる時があるので、EQで微調整しています。
その後、Vitamin StereoとMultiBandCompでさらに全体のバランスを整えます。
マイク1本で全体の音を取っているため、楽器個別の音量や調節はできませんので、マルチバンドで周波数を分けて調整することで代用しています。
S1 Imager Stereoで、PANを整えます。
Tube Compressorは、ロック系の曲の場合に、ざらついた感じを出す場合に足しています。
作品例
俺Tribeや、YouTubeの演奏動画、波・エネルギーの作品はここまでの方法で作っています。
Cubaseでミックスまでしたもの
F/餃子とビール
波・エネルギー/R134
EAD10のエフェクトだけのもの
BOWL/99%のカバー
ドラムの演奏動画では、EAD10のエフェクトでも充分良いと思いますが、
曲としてまとめる場合は自分でエフェクトをかけた方が他と馴染みやすく、自由度も高いので、こちらの方がいい感じだと思ってます。
それでは、快適なドラムライフを!
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